はやく俺のモノになればいいのに


 *



「意識はありますね?」
「……はい」
「自分が誰だかわかりますか」
「はい」
「痛みは」
「おでこはヒリヒリしますが。他は特に」
「念のため、もう試合には出ないように。頭痛や目眩などの症状が見られたらすぐに病院へ行ってください」


試合出場時間、僅か2分にしてボールを頭にくらい退場。


保健室なう。


(黒歴史を刻んでしまった……!!)


ここまで付き添ってくれたのは、比嘉先輩。


根はいい人だったんですね……!


ドルヲタに悪い人はいないんですね。


血相を変えて私を見送った実柑が、今頃試合で私の分まで――いや私の何倍も活躍してくれているだろう。
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