プリンセスストロベリーの憂鬱
「智和くん」


いつの間にかオレも眠っていた。

夏恵に呼ばれて目を覚ました。


「具合はどうだ?」

「うん。大丈夫。苦しくないよ」

「そうか?」

「久々にゆっくり寝たかも。向こうじゃ煩いし、早いし。ありがとう」

「飯食うか?苺しか食ってないんだ腹減ったろ」

「うん」


汗で張り付いた髪を顔から払ってやると夏恵は顔を赤くした。
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