プリンセスストロベリーの憂鬱
「どうした?熱が上がったんじゃないのか?」

額に手を合わせるとさらに真っ赤な顔をしたから頬や首に触って熱を確かめようとしたら、


「セクハラ裁判!」


夏恵がオレを突き飛ばした。


「何すんだよ!」

「汗で気持ち悪いからお風呂入ってくる」

「こら病み上がりが風呂なんて言語道断だぞ」


オレは止めたが、夏恵は言うことを聞かない。
< 110 / 187 >

この作品をシェア

pagetop