プリンセスストロベリーの憂鬱
「智和くーん」


呼ばれて我に返った。


「おぅ。今行く」


風呂場の前に巾着袋を置いた。


「置いたからな」

「ありがとう」


夏恵はさっと戸を開けて、袋を取り中に戻った。


オレの頭の中は、色んなことで悶々してしまった。

まるで自分も高校生になってしまったかのような気分だ。


あの下着を本当に夏恵は着けるのだろうか?

苺の飾りが付いているから将来の為に買ったんだよな?
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