ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~

「え?」



段々、近づいてくる。

どうしたの?



「俺、トラウマ消してやるって言ったしな」




あたしの視界はいつの間にかリュウヤの顔と天井を移していた。


押し倒されてる。



「リュウヤ……?」



なんだか少し怖い……


「マリ…俺最近なんかイライラしてんだよ、どうしたらいいと思う?」



「え、なんっ……んぅ!」


唇が重なる。




「……ちゅ……んっ」



無理やり……あの時と一緒……一緒なのに



何かが違う……





心臓がキュウキュウと痛んで





鼓動がとまらない。

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