ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
天然ってなにが???
そんなことより、
「傷……大丈夫?」
「大丈夫だ、こんくらい」
アザになってて痛々しい。
「あいつ朝一緒にきてたやつだろ?この前中庭にもいたし」
「そう……」
「より戻すん?」
「え?」
なんでそんなこと聞くの……?
「わ、わかんないけど……色々考えてくれてるみたいであたしも何か頑張りたいなとは思ってる……」
「頑張るって?」
「トラウマ克服……とか?」
今のあたしの最大の欠点はそこだから。
「お前それどうやって克服すんの?」
「そ、それはまだ何も決めてないけど……」
「ふーん…」
リュウヤは立ち上がって、準備室の鍵を閉めた。
「俺、手伝ってやるよ」