ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
キーンコーンカーンコーン
「ん……」
あたしなんで保健室で寝てるんだっけ…
ああ、そうか。
コケた傷と吐いたせいで動けなくて、リュウヤが保健の先生を呼んで運んでくれたんだっけ。
いま何時間目だろう…
外からは遠くで体育をしている騒がしい声が聞こえる。ああ、暖かい……
こりゃ寝ちゃいそう…。
「……………………」
はっ!また寝てた!!
あれからどんくらい経ったんだろう…
「んんーーーー!」
伸びをしてベットから起き上がる。
するとガラッと扉が開く音がした。