ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
「別れてんだ!で?どこまでしてんの?」
「なんでそんなこと聞くの?!」
言いたくない。
あんなこと。
「お前のこと知りたいだけ」
「え?」
どうゆう意味?
からかうため?
リュウヤはさっきから一切笑わずに聞いてくる。
本当にあたしのことが知りたいの?
そう思うと口が開いてしまう。
「え、エッチまで……」
「は?!なんだよ、結構進んでんじゃねぇかよ。大丈夫じゃん」
リュウヤは口を尖らせてつまんなそうにした。
「違っ……そこまでしようとした時に、吐いちゃったの。それまでは吐いたことなかったのに」
「うわ、半殺し!」
口に手を当てて怯えるリュウヤを、少し睨んだ。