ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
「?どこのこと言ってんの?」
「あの非常口のとこでしょ?」
リュウヤは眉間にシワをよせたと思えば、パッと目と口を開く。
百面相……?
「違う違う。とっておきの場所!俺しか入れねぇの」
とっておきの場所?
「リュウヤしか入れないんじゃ意味無くない?」
「俺に権限があるから大丈夫!行こーぜ!」
断る暇もなくさっさと行ってしまう。
「もー……」
まあでも、その場所も気になるし行ってみようかな。
弁当箱をもって、彼を追いかけた。
「ここ!」
「ここ?!?!?!?!」
着いたのは生徒指導室。
「ねぇ!あたしここ入ったことないんだけど!」
「お、真面目だな。俺はよく来る」
あなたが異常なだけでしょ!!