ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
まだ会って1日くらいしか経ってないのに。







「友達だからだろ?」



キョトンとした顔でこちらをみる。



「へ?友達?」


「そうそう、友達」





友達……




「……なんて言いながら、あたしがトラウマがあるから面白がってるんでしょ?」


「んーーーそれもあるかも!」



あるんかよ。



「だいたいキスとかして、彼女さんに怒られちゃうよ?」

「彼女???俺彼女いねぇけど?」




「さっき一緒に非常口のとこでみた女の子は?あんなに引っ付いてたし」



「あー、んーまあ、友達かな。あいつも」

「友達?!」



「まあ、スキンシップってやつだよ」



スキンシップにしてはベタベタしてたような。




「まあ、いいじゃん?お前とはスキンシップとれねぇけど友達ってことで」


「スキンシップはいらないと思う」




「スキンシップの代わりにここ連れてきてやったし!」

「代わりって…ここでスキンシップとってんじゃないの」




「ここお前しか教えてねぇよ」

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