ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
近くにあった水道水でハンカチを濡らす。



「ごめん、こんなんしかないけど」


リュウヤのアザに濡れたハンカチを押し当てた。





「つめてっ!」



「喧嘩するからでしょ!!冷やさないと痕が残るんだよ?」



「別にいいだろ。女じゃあるまいし」


「ダメなの!!!せっかくの綺麗な顔が台無しでしょ?!バカ!」

男だからって顔に傷あっていいわけない!







「……そか、ごめん」


「ふん!」

てゆうか、あたし普通に自分からリュウヤに触ってる……?
ハンカチ越しとはいえ、初めてかもしれない……


やばい、そう思うと急に手が震え出した…




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