強引な彼と恋のマジックドライビング
「いけない中学生だったよな。
俺が大地の部屋で昼寝してたらそぉーっと部屋に入ってきて、じっと俺の顔を見てたと思ったら勝手に俺の唇奪ってくれちゃったよな」

にやにや笑う柚月に私は目を見張り固まった。

「俺、起きてたから」

思わず両手で口を隠すと、柚月は可笑しそうに笑いながら

「でもちゃんと黙っていたずらしたお返しはさせてもらったけどな」

と片目をぱちっと閉じて見せた。

「いつ!?」

「教えない」

いたずらっぽく笑う柚月にさらにぶわっと顔が赤くなった。
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