強引な彼と恋のマジックドライビング
うん。

毎日のように遊びに来てたしんちゃんは、高校を卒業してから月に2、3度しか姿を見せなくなって気がつけば私は、同じ年頃の男の子に興味をもちはじめたんだっけ。

「高校生になった朝陽は背も伸びてすっかり綺麗になってて俺めっちゃ焦ってさ。
ずっと朝陽は俺のこと好きだって思ってたからさ。
しんちゃん、しんちゃん言ってまとわりついてたのに、だんだんお年頃になったら俺から離れていっちゃったし。
寂しかったなぁ。朝陽の一番でいたかったのに。

だって俺が朝陽のファーストキスの相手だろ?」

口角を上げて笑いながら柚月の口から飛び出した言葉に、私は激しく同様して目が泳ぎ、顔は一瞬で真っ赤になったはずた。

頬が熱くてたまらない。

「なっっ!」

言葉につまった私に柚月はフッと笑いながら教えてくれた。
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