幼なじみの彼とわたし
「うん、そういうこと。で、遥ちゃんに会って泣いちゃって。涙が止まらなくてしばらく遥ちゃんの胸で泣いてるうちに寝ちゃったっていうね。で、寝言ってわけ」

「そっか…。って、は?胸で?」


あ、これ、余計だった?
遥ちゃん、何をどう話したんだろう。


「う、うん」

言ってしまったものは仕方ない。


「ハグしてもらったってこと?」

追及が止まらない。
でも、今は笑顔が見られるから怒ってはないようだ。



「うーん、最終的にはハグまではいかないけど、その前段階くらいまではいったのかな。最初はソファに横並びになって、こういうかんじで…」


体を横に傾けて再現してみる。


「ハグの前段階が気になるけどまぁいいや。手は?」


手?
何、手は?って。。。


「遥ちゃんがこうで、わたしは…、こうかな」


何でふたり分再現してるんだろうか。
恥ずかしくてたまらない。


「で、最終的には?」

「うーん、こんなかんじ?あ、もうちょっと…。うーん、こうかなぁ」


一人二役だけど、さっきより少しくっついたというシチュエーションを再現してみる。


「あ、もういいわ」


遥平くんがねぇ、なんて、シラーっとした顔をしている。


「えー、千尋が聞くからやったんでしょ」

「いやー、ほんと仲いいふたりだな、と思って」

「幼なじみとして仲よしってことでしょ?いいの、この気持ちは封印するって今頑張ってるとこなんだから」


決意表明みたいなもんだ。
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