幼なじみの彼とわたし
好きかも、って思ったのがオトメさんの日っていうのが納得いかないらしい。
千尋の目には、わたしは中学のときから遥ちゃんのことが好きだと見えていたようだから当たり前か。


「おまけに確信したのが水曜日!?今さらすぎて理解できないんだけど」


うーん、そこはねぇ。。。
言葉につまってしまう。


「ふたつめ。フラれたってどういうこと?」

やっぱり今日の千尋は取り調べ官みたいだ。
何も悪いことはしていないとは思うけど、千尋の圧に恐縮してしまう。
でも、意を決して話さないと。


「ずっと好きは好きだったんだけど、それは幼なじみとして好きと思ってたの。で、あの日ね。藤木さん言ってたでしょ?ずっと一緒にいたいと思う人、とかいろいろね。その話聞いてさ。あれ?わたし、遥ちゃんのこと、幼なじみとしてじゃなく男の人として好きだったのかなぁって思い始めて…」

「うん」


口を挟むことなくきいてくれる。


「でね、水曜日、職場の同期の子とごはん食べることがあって…」


いずみんとの会話を伝える。
やっぱり話が前後してしまって、なかなか要点をかいつまんで話ができないけど、ちゃんと聞いてくれている。


「そこで男の人として遥ちゃんのこと好きなんだって自覚したんだけど、その同期の子に、遥ちゃんには好きな人がいるって聞いて…」

「そういうことかぁ。。。」


千尋は何か考えている様子。
拗らせてるなぁ、なんて呟きが聞こえた気もしたけど、このじめっとした空気が嫌で、意識的に明るめの声を出す。
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