お前が好きだなんて俺はバカだな
と、思ったら。

「つくづく思うよ。
お前のこと...、

お前が好きだなんて俺はバカだな

って。」

「え...、」

え...?

先輩の、広くてあったかい手が、私の頬を包む。

くすぐったい。

でも、そんなことより、心臓が飛び出しそうだ。

や、

やだやだっ!!

だって、

なんで、こんなことに...っ!!

涙が溢れてくる。

こんなことなら、先輩の言うこときいて、2人きりになるんじゃなかった。

最初は、私だって、先輩のこと、優しくていい人だと思ってた。

だから、仲良くなろうとしたのに。

少しでも振り返ってもらおうとしたのに。

どうして、今。

「せんぱ、い...。」

「...なに?」

「先輩は私のことが嫌いじゃなかったんですか。」

「俺がいつ、嫌いって言ったんだよ。」

...。

「...あの、聞き間違いかもしれないんで、もっかいお願いします。」

「もう一回??
えー。」

「じゃないと付き合いませんよ。」

「仕方ないな。」
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