カッコウ
みどりは家に連絡する前に紗江子に電話した。
「ねえ、健二の友達がみどりに会いたいって言うんだけど。会ってみない?」
茂樹との事は誰も知らない。だから友達は皆、みどりに彼がいないと思っている。
茂樹は彼じゃないから。みどりも否定しない。
「えー。どんな人?」
あまり気乗りはしないけれど、みどりは一応聞いてみる。
「健二の同期。私も一度会ったけどいい人だよ。会って気が進まなければ断っていいんだからさ。」
今までは、そういう話しに乗らなかったみどり。茂樹に冷たく置き去りにされた反動で
「そうだね。会ってみようか。」
と答えた。どうせ茂樹は出張だから。急に呼び出されることもないだろう。
「いいね、みどり。やっとその気になったか。」
と紗江子は笑う。あと半年で大学は卒業だから。茂樹を卒業する準備もはじめよう。どうせ遊ばれているだけだから。
「ねえ、健二の友達がみどりに会いたいって言うんだけど。会ってみない?」
茂樹との事は誰も知らない。だから友達は皆、みどりに彼がいないと思っている。
茂樹は彼じゃないから。みどりも否定しない。
「えー。どんな人?」
あまり気乗りはしないけれど、みどりは一応聞いてみる。
「健二の同期。私も一度会ったけどいい人だよ。会って気が進まなければ断っていいんだからさ。」
今までは、そういう話しに乗らなかったみどり。茂樹に冷たく置き去りにされた反動で
「そうだね。会ってみようか。」
と答えた。どうせ茂樹は出張だから。急に呼び出されることもないだろう。
「いいね、みどり。やっとその気になったか。」
と紗江子は笑う。あと半年で大学は卒業だから。茂樹を卒業する準備もはじめよう。どうせ遊ばれているだけだから。