【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
ウソ
こんなのは、カラゲンキ。
元気ないって思われたらタスクに心配かけちゃうし、自分のせいだと責任感じられたくない。
……セロの、せいだ。
わたしの隣でニコニコしている悪魔がわたしを食べすぎたりしなけば、もっと元気がでた。
「黒羽根って家の方向こっちだった?」
――――ドキリ。
「僕? 違うよ」
ねえ、セロ。
間違ってもタスクに同居始めたとか言わないでね?
ね!?
「刹那を迎えに来た」
「……迎えに?」
「僕も君と同じさ。体調のことが心配で」
どの口が言う。
誰のせいでこうなった?
「そっか。サンキューな」
タスクは昨日わたしが告白したこと、思ったほど気にしていなさそう。
「なにが、ありがとうなの?」
と、セロ。
その言葉はタスクに向けられている。