【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


「いい加減な気持ちで近づいてたら許さねえから」

「もちろん真剣さ。大切にするよ」


見つめあう、2人。


「……先に行くわ。またな、刹那」


ああっ!?

タスクが、行ってしまった。


横断歩道手前で取り残されたセロと私。


「行っちゃったね」

「………悪魔」

「ん?」

「この、悪魔!! なんであんなこと、タスクに言うの!?」

「あんなこと?」

「思ってもないことベラベラとさ。恋なんて知らないでしょ。真剣ってなに?」

「君の好きなキャラから抜き出してみたんだ。あいつの顔見た? ウケる」


漫画から台詞パクるんじゃない!


そしてタスクは今日も変わらずカッコよかったから!


なにもウケるとこない!


「いつからセロわたしのこと好きになったの」


すると、セロが微笑んだ。


「"香りと味は"好み"ど真ん中だよ?」
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