【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「一目惚れ……って、いうのかな。恋をしてしまったんだ。僕は刹那のこと、ちゃんと女の子として見てる。君と違ってね」


いや、あなた、昨日までわたしのことエサって言ってたからね。


人間風情とかなんとか。


超見下してたよ!


「ねぇ、三浦。刹那のこと。彼女にしてもいい?」


ヘンな冗談、やめてよ。


タスクは天然だから信じちゃうかもしれない。


『いいよ。任せた』


って言われたらしばらく立ち直れない。


「ご、ごめんね。セロが、おかしなこと言って……」


――グイッ


セロに、肩を抱き寄せられる。


「本気だよ。刹那のこと僕のものにするつもり。どんな手を使ってでも」
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