【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


「可愛いなぁ、刹那は。こんなことで顔、真っ赤にしちゃって」


あなた、本当にあのセロ?


少女漫画研究しすぎだな?


一晩にして女の子の胸キュンするツボをおさえちゃった?


「さ、作戦変更ってことね」

「え?」

「俺様モードでわたしが反応悪いから、甘々モードで責めるってことでしょ!」


すると、セロがわたしを無視して歩き出した。


「ま、待って――」


慌ててセロを追いかける。


セロは足が長いから、早歩きするとこっちは小走りになる。


いや、待てよ。


追いかけなくていいのか。


騒ぎになるもん。

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