【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


「あんまり呑気にしていると遅刻しちゃうね」


腕時計を見ると、走らなきゃ間に合わない時間に差し掛かっていた。


「や、やっば」

「まぁいっか」

「よくない!!」

「僕は余裕だから」

「え?」

「近道通れば三浦よりはやく着くよね」


近道って、まさか。


「連れてってあげようか? 君も」


空から?


「どっちでもいいよ。遅刻したいなら、拒否すればいいだけ。さあ、どうする?」

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