【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


ケラケラと笑いの止まらない3人に、だんだん、苛立ちを覚える。


「なにが……おかしいんですか」


思わず、口に出してしまった。


せずにはいられなかった。


こんな連中に刃向かってもいいことはないのに。


「はぁ?」

「愚か……です」


わたしの言葉にアコ先輩が、不敵な笑みを浮かべた。


「決ーめた。次は……生意気なその口、切ってあげる♪」


――――え?


「亜子~。それはさすがにヤバイから」

「そうそう。ケガさせちゃ、うちらの立場が……」

「なにが? ヤバいって?」


おどけてみせるアコ先輩に、あとの2人から、笑顔が消える。


「後輩のシツケは。先輩の役目じゃん」

「アコ……」

「ちゃんとおさえておいてね?」
< 247 / 484 >

この作品をシェア

pagetop