【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
ケラケラと笑いの止まらない3人に、だんだん、苛立ちを覚える。
「なにが……おかしいんですか」
思わず、口に出してしまった。
せずにはいられなかった。
こんな連中に刃向かってもいいことはないのに。
「はぁ?」
「愚か……です」
わたしの言葉にアコ先輩が、不敵な笑みを浮かべた。
「決ーめた。次は……生意気なその口、切ってあげる♪」
――――え?
「亜子~。それはさすがにヤバイから」
「そうそう。ケガさせちゃ、うちらの立場が……」
「なにが? ヤバいって?」
おどけてみせるアコ先輩に、あとの2人から、笑顔が消える。
「後輩のシツケは。先輩の役目じゃん」
「アコ……」
「ちゃんとおさえておいてね?」