【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「本気?」
「当たり前。おさえないなら――あんたたちから襲う」
すさまじい狂気を放つアコ先輩。
「わ、わかったから」
「おこんないで?」
彼女を止められる人は、この部屋にいない。
「っ」
思わず顔を背けたけど
「こっち向いて口開けな!」
前髪をグシャッと掴まれ、口元に鋭い刃が近づいてくる。
……嘘、でしょ?
「二度と王子の前に立ちたくなくなる顔にしてあげる」
やめて
「今だって釣り合ってねえんだよ!!」
やめてぇ………!
「――――誰に許可をとって刹那に触れているの?」