【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
――――怒ってる
「すまない」
セロは、静かに怒ってる。
「らしく、ないよ? セロが謝るとか」
セロは悪くない。
……ただ、魅惑的なだけ。
「こうなったのは。俺のせいだ」
バカ。
謝ることなら他にいくらでもあるでしょ?
わたしを傷つけたのはセロじゃなくて先輩だ。
こっちを見ている3人の加害者は、震えていた。
尋常じゃないスピード
不可思議な現象
未知との遭遇に
彼女らの理解がついていけるわけない。
――――圧倒的恐怖
「あなた。……本当に、王子なの?」