【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


痣にでもなっていそうな痛みがズキズキと走っていたのに


セロのてのひらを当てられたあと


すっと痛みがひいてしまった。


よくわかったね?

ケガしてたこと。


「……ありがとう」

「どれ」


スカートを、めくられる。


「ひゃっ」


慌てておさえた。


「大丈夫そうだな」


それでも、めくられる。


「もう確認できたよね……!」


さらにスカートをめくろうとするんじゃない!


「たかが布切れを1枚まくりあげられることに抵抗する意味がわからないな」


めくる意味もわかんないから。


「セロには羞恥心ってものがないの?」

「知らないな」

「やめてよ。わたしのパンツ見たって嬉しくないでしょ!?」

「必死に抵抗してくる貴様を見るのは。実に愉快だ」


どこのイジメっ子だ……!!
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