【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「セロの彼女だと思われたくないの」

「遠慮しないでお姫様」

「してない。困るだけ」

「彼氏いない歴イコール年齢の寂しい人生に花を添えてあげるんだよ? 俺に感謝しなきゃ」

「い・ら・な・い!」


話している間に、わたしのクラスの前までやってきた。


もちろん大注目を浴びている。


「お別れのキス。していく?」


そんなことしたら女の子たちが意識を失うよ。


「セロは。みんなの王子でしょ」

「その肩書きが気に入らないなら変えてあげてもいい」

「……かえる?」

「刹那だけの王子様に」


にっこり笑うセロ。


おもしろがっているな?
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