【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

「あら。あなた……私の言葉に従わないのね」

「アキラどうしたんだよ」


ベッドに目をやると、アキラさんは――うつ伏せに眠っている。


いいや、違う。


倒れて……いるの?


「珍しいのよ。私が、ああしなさい、こうしなさいって言って。思うように動かないヒト」

「ガキの言いなりになんてなるかよ。俺は他人に支配されるのが大嫌いなんだ」

「そのわりには。あっちでダウンしてるアレには従うのね?」


腐れ縁のアキラさんは、リクさんにとって、どういう存在なのだろう。


「ノリ気でないのにつるむのは。どうして?」

「関係ねえだろ」

「家柄かしら? それとも"悪ふざけ"を揉み消しにできる偉大なお友だちだから大切にしているといったところ?」


雛が手に持っていたのは、アキラさんの学生証だった。


「名字にピンときたわ。資産家の息子ね。だからこんなに好きなことができる」
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