【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

――――食べられる


「いただきます」


いや


飲まれちゃう……!!


身体が固まって


ただただ


目をつむることしか、できない。


お父さん、お母さん。


わたし、刹那は


今宵……


吸血鬼に血を捧げます!


「――――我慢の限界だ」


(その、声は……)


まぶたを開くと


あたりに飛び散っているのは――漆黒の羽根。


「それ以上そいつに近づいてみろ」


一瞬のうちに、


雛の腕の中から抜け出したわたしは


「その小枝のような首を落とすぞ」


別の誰かの腕の中にいた。
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