【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


「ぼくって使ってたろ」

「そういう女の子もいるもん」


家の都合で引っ越したから、かれこれ10年以上会っていなかったわけだが。

人の印象というのは、こんなにも変わるものなの!?


「ひ、久しぶり!」

「今更かよ」

「逆に、よくわかったね。わたしのこと」

「変わってなかったからな、柚月は」


10年以上ぶりに会って変わっていないわたしって、凄くないか。


シャツを買って着替えたあと


我門くん――もといユキちゃんが、腕時計を確認する。


「もう少し時間潰して。あいつらが出てきたくらいに合流すっか」

「そうだね、ユキちゃん!」

「その呼び方すんな」

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