Keeper.ll
「おかえり里香ちゃん、そちらの方は…?」
『た、ただいま千歩…ええと、この人は希望さんと言って、』
関係性…なんだろ?先輩?
「雨宮希望です!里香ちゃんの…」
こちらをちらりと伺うように見る希望さん。同じところで躓くな。私もそこで言い淀んだんだよな…それをカバーしようとした希望さんがまた同じとこで躓く。
『ほ、保護者…的な?先輩…的な?』
「そ、そうね。それが近いかしら。」
「は、はぁ。初めまして、松浦千歩と言います。里香ちゃんのお友達です!」
なんだこれ、何だこの異様な雰囲気を纏っている自己紹介は。
『ごめんね千歩、いきなりこんな人連れてきちゃって…』
「ちょっと里香!?何よこの私のことこんな人って!失礼しちゃうわね!!」
『希望さんはもう少し声のトーン抑えて!あー、久しぶりに先輩と会って…その人がどうしても応援席に来たいって言うから…』
周りの女子はこっち大注目していて恥ずかしいんだけどな。
「ううん、最初はびっくりしちゃったけど平気だよ!」
「やだ、いい子ね。里香ちゃんちょっと見習いなさいよ!」
『はぁー、何を言ってるんですか、私も十分いい子でしょう?』
「あらやだ正気?」
「なにこれ、コント?」
笑いながら凄く仲良いんだね、素敵だねと言ってくれた千歩に対して希望さんも微笑んだ。