Keeper.ll


『お疲れ様。騎馬戦って結構激しいものだったんだね。びっくりしたよ。』

そういえばお疲れ様も言っていなかったと、改めて思ったから口に出す。一応屋根はあるけれど体の熱はすぐには下がらないようでタオルを目にかけていた。

まぁ真夏だしね。

「サンキュー。そうか?去年なんて3年に神龍の総長がいたからな。その時の方が酷かったぜ。」


十勝が無言で頷き、時友も乾いた笑いを零す。



『え、何それ、超見たかった。』

「お前も物好きというか……好戦的だな。」

「確か録画を貰ったから帰ったら見せるよ。」

『ほんと?やった!嬉しい。ありがとう、時友』

「お易い御用だよ。」


まぁ、無事に体育祭が終わればだけどな、と声が聞こえた。どうやら口に出したのは十勝の様で。

「まぁなー。喧嘩の時なんて他校のやつたまに紛れてくるもんな。」


と相澤も笑っていた。

『いやなにそれ、明らかにヤバいやつじゃんか。』

そう言っても、ヘラりと笑っているだけだからよく分からない。確か伝えたはずだ、霧雨がもうすぐ来るということを。余裕なのだろうか。


少し心配になったけれど、十勝が心配するなと言うのでそう思うことにした。もうこの際考えていてもしょうがない。なるようになるのだから。
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