Keeper.ll
ひとつ頷いて、大男を見る。やる気なさげだ。
「もうオハナシは終わったァー?」
『ええ、お陰様で。』
ニッと笑って逃げろ、と合図をする。
2人の動く足音が聞こえる。
「あー、ニゲチャウ。ちぇっ。ねぇ、追いかけて?」
大男は大層どうでもよさそうに呟いた。だけど、興味なさげなのは大男だけで周りの男は普通にこちらを目掛けて襲ってくる。
『悪いけど、通せないの。』
拳をいなして、がら空きになった腹へと蹴りを入れる。割と強めに蹴ったおかげでそいつは味方を巻き込んで倒れた。
別のやつが今度は回し蹴りをしてくる。それをしゃがみ、逆に下から顎をめがけて足をつきだす。
パンツが見える?知ったことか。顎は人体の急所なのだから隙は逃せない。ちなみに短パンは履いているがな。
夏川の方もどうやら上手く切り抜けたようだ。
「行きますよ!」
「分かってる!」
2人の声が聞こえた。
よし、とりあえずこれでOK。
問題は、この大男が……
振り向いた瞬間、
____ガツン
自分の頬が、抉り取られたような気がした。