eternal〜守りし者〜
その日の晩、鈴は子供達にこんな事を話した。

『明日はお涼の言う事をしっかり聞いて、あまりお涼を困らせてはなりませんよ。』


『はい。母上。』


『どうして父上と母上だけなのです?沙莉も行きとうございます。』


鈴は沙莉を膝の上に抱いた。


『少しの間です。兄上となら待っておられるであろう?お涼もずっと側に居てくれるのですよ?』

『ずっと…?』

『そう。明日はお涼を2人占めじゃ。』

『母上、沙莉の事は大丈夫です。父上とご無事にお戻りになるまで、将呼が沙莉を見ております。』

鈴は将呼の頬を撫でた。

『たくましくなりましたね…。そんなに急いで大きくならんでも良いのに。たまには、母に甘えても良いのですよ。』

将呼は少し視線を落とすと、頬に当てられた鈴の手にそっと触れ、その手をキュッと握った。

それを見た沙莉も、鈴の手を自分の頬に当て微笑んだ。

『2人共…今宵は母の布団で一緒にお眠りなさい。』

『えっ?』

一瞬嬉しそうな顔を見せた将呼。

『母が、そうしたいのです。』

将呼は子供らしい笑顔を見せた。


鈴は布団の真ん中に入り、眠った沙莉の額を撫で将呼の顔を覗き込むと、よほど嬉しかったのか将呼の手は鈴の袖をギュッと掴んだままだった。
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