eternal〜守りし者〜
そして支度を終えると、鈴は子供達を目一杯抱き締め、土産を持ち帰ると約束をした。

籠の準備が整うと、鈴は紗江の部屋へ寄り挨拶をした。

『紗江、行って参る。』

『鈴様、くれぐれもお気を付けて。』

『今日も大季はご機嫌の様じゃの。』

『はい。鈴様がいらっしゃると喜ぶのです。紗江に似たのでしょか…。』

『…紗江、子はあっという間に大きくなる。この様にずっと抱いて居られるのも今だけじゃ。私は…あの子達のお陰で母としての喜びを日々与えられておるのだと…昨日、改めて気付かされました…。存分に抱いておやりなさい。』

『はい。鈴様。』


鈴が門へ向かうと、空我と権蔵が見送りに出ていた。


『お待たせ致しました。』


『では、行って参る。』


『お願いします。』


空我が頭を下げると、少し白髪が増えた様に見える佐護路が将季を籠へと誘った。


『空我、紗江とお涼にも土産を持って帰ると…楽しみにしておれと…。』

『…わっ、私には…御座らんのか…。』

鈴は悪戯に笑って籠へと身を移した。

『いってらっしゃいませ…。』

権蔵は"ドンマイ"と言わんばかりに空我の肩に手をやると城の中へと戻って行った。

空我は何となく城を離れて行く籠をずっと目で追っていた。

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