eternal〜守りし者〜
『……そう…であったか…?』

蔵茉は大きく頷いた。

『いつしか…初恋の話をされた時に見た笑みと良く似てはおられますが…。』


『おいッ!蔵茉!その話は良いと申したでは無いかッ。』


鈴は聞きたい!と言わんばかりに蔵茉を見た。


『こう見えて蔵茉は、将季様の良き話相手に御座いました。亡き将我様も、この庭が好きでよく散歩がてら歩き回っておりましてな、その少しの間では御座いましたが、良くここで将季様のお話を聞かせて頂きました。』


『…そうでしたかぁ。昔、殿がたまに修行をお休みになれる日があって…。その日は寺で1日坐禅をくむとかなんとかで…私と空我は師匠の訓練とどちらが辛いのかと、言い合いになった事が御座いますのに…まさかこんな素敵な所で恋の話をしていただなんて…。城へ戻ったら空我にも聞いてもらわねばなりませんね。』


笑い出す2人に気不味い顔をする将季。


『分かった、悪かった!でも坐禅は嘘ではないぞ。なぁ〜蔵茉。それも含めての、ほんの少しの間…多少その様な話もした…っていう…。』


『蔵茉様、また此処へ来ても?』


『もちろんに御座います。』


『おいッ、今日はたまたま…毎回鈴を連れて来ては…あれだ…空我が臍を曲げるぞ。』
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