eternal〜守りし者〜
将季は、その幼な子に近寄り頬を突くと佐護路からその子を自分の元へと抱き上げた。

『どうした…母と逸れたか?』

『……しかし、この様な場所に何故…。』

そこは竹林に囲まれ見渡す限り1軒の家も見えいない林の中。


鈴は辺りを確認しながら将季の元へ近寄ると幼な子な頭を撫でた。


『如何致しましょう…。きっと、この子の母親も心配しておられるでしょうに…。』

『佐護路、この辺りに家が無いか少し見て来てはくれぬか?このままこの子を置き去りには出来ぬ。』

『ハッ。』


佐護路は竹林の中へと姿を消して行った。


『大丈夫だ。直ぐに母が見つかる。』


そう言って幼な子をあやす将季。


『殿、私がその子を。』


『大丈夫だ。沙莉がこのくらいの頃もようこうして…慣れたもんだろ?』


『そうでしたね…。なんだか早く…あの子達の顔が見たくなりました…。』


そう言って将季の顔を見上げると、鈴は何か嫌な気を感じ取った。


『……鈴?』

『……ん?…あぁ…気のせいかな…?』


………やっぱり…違う…………


そう思った瞬間、幼な子が急に声を上げて両手を伸ばした。


その子が手を伸ばした方へ目を向けると笑みを浮かべた女が立っていた。

………気配が…薄い…………

鈴はその女の笑みに違和感を感じていた。
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