eternal〜守りし者〜
『ちっとも鈍ってなくて安心した。』

そう言って汗を拭う空我。

『そう?前より多少は鈍ってると思うけど。』

『……言葉使いが昔と同じで懐かしい。そう遠い昔じゃないのに…あの頃が凄く遠く感じる…。』

『あっ、ごめん…わたし…。』

『いやぁ、いい。それでいぃ。2人で話す時に改まるな。俺は将季様とは違う。』


困った様に笑う空我の顔も久しぶりに見た。
そして変わらぬ空我にホッとしていた鈴。


『…ねぇ、空我。私達って…いつの間に大人になったんだろ?ちゃんとなれてるのかなぁ…って、時々不安に思うくせに…あの頃がなんだか凄く遠くに感じる自分も居るんだよね。』


空我は空を見上げて話す鈴の横顔を見つめ、一緒に空を見上げた。


『俺らが大人ねぇ…。アイツはまだ、あの頃のまんまだけどなッ。』


『えっ…?』


鈴は空我の言った意味が分からなかった。


『お前もあの頃のまま…。でも鈍いから…今の将季が遠く感じる…。そうゆう事だろ?』


『……鈍い?』



『なんか見てらんねぇ〜よ。俺も俺が分かんねぇ〜し。俺もまだあの頃のまんまなのかなぁ…。ん?…て事は3人共まだ子供って事か。』


『…ん?ねぇ、全然分かんないんだけど…。何?なんの事言ってんの?』


『俺も馬鹿だけど…お前も馬鹿だね…って話だよ。』


そう言って空我は背中で手を振り去って行った。


『…なんなの?』


鈴はそんな独り言が溢れ首を傾げた。
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