eternal〜守りし者〜
鈴が部屋へ戻ると、お凛が待ち侘びていたかの様に笑顔で迎えた。


『ここは鈴が居ないと本当に退屈ね。』


『申し訳ありません。久々に訓練を…。』


『1度でいいから、鈴の強い術を見てみたいなぁ…。』


『それはなりません。その時はこの城が攻め込まれた時にございます。そんな一大事は避けとう御座います。』


真面目に答える鈴に思わず笑い出すお凛。それにつられて笑う鈴。そこへ、悠奈が現れた。


『ちと、いいか?』


『悠奈様!』

鈴は慌てて頭を下げた。

『将季様のお母上に御座います。』

小声でお凛に囁くと、お凛もスッと頭を下げた。


『よぃよぃ。頭を上げ。
お凛…と、申したなぁ。』


悠奈がじっと見つめるとお凛はゆっくり顔を上げて答えた。


『はい。お凛に御座います。』


『そなた…半年も寝夜にはべって、未だお子を授からんとな?』


お凛は再び手をついて深く頭を下げた。


『…どの娘も…何の為に城へ参ったというのか…。まぁ…よぃ。…で?将季様との寝夜はどうじゃ?』


お凛も鈴も質問の意図が分からなかった。


『…どう…?と…申されますと…?』


『とぼけるでない。将季様はどこからお触れにならせられる?手を?頬か?それとも…首筋か?』

そう言ってお凛の手、頬、首筋と扇子でなぞり出した。
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