eternal〜守りし者〜
『鈴ッ!下がってこの子頼むッ!』

将季は必死に鈴の前に立とうとした。

『なりません。師匠が戻るまでは持ち堪えて見せます。その子も危険に晒したくはありませぬ。我が子をお取りにして人に刃物を向けるは、ただならぬ恨みを買ってしまったのやもしれません。』


『鈴ッ!!』


『……皮肉ね。あんたは実の妹を殺して幸せに暮らしてるだなんて…そんなおかしな話…あってたまるもんですかッ!?』


『………………何故…この様な事を…?』


『…その男が克徳の首を跳ねなかったからよッ!!!』


『何ッ!?』

将季は眉間にシワを寄せた。


『あんたが生きて帰したから…そんな事したから…。元々愛されてなどおらんかった…。そんな事は百も承知。それでも…私は克徳に尽くそうとした。両目と片腕を失くした克徳は毎日毎晩暴れ出し、私にどの様な仕打ちを…お前らに何が分かると言うのだッ!私はすでにその子を腹に宿しておったと言うのに…あの男はこの子を殺そうとしたのだぞッ!身を案じて城を飛び出しこの子を産んだ。その子を連れ城に戻ると克徳は"子は男の子(おのこ)か?"と問うた…。女子だと分かると"要は無い。城を出て行け。"と…。何故じゃ…何故私がこの様な仕打ちを受けねばならぬのだッ!!華が女子だから何じゃと言うのだッ!?…サッサと首を跳ねてくれれば良かったものをッ。お前のせいで…お前のッ!』
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