eternal〜守りし者〜
『こんなにも穏やかな笑みをお浮かべになられて…誠、良い夢でも見ておるようだ…。』


『……あぁ。』


答えた将季の表情もまた穏やかなものであった。



『貴方様は、大丈夫ですか…?』



蔵茉の問いに将季は少し間が開いた。



『……大丈夫かと聞かれれば、大丈夫では無いのだろうなぁ……。しかし…俺は生きる事を諦めない。諦めてはいけないんだ…もう2度と……。鈴に生かされたのだから…鈴が残してくれた命と共に生きねばならん。』


そう話す将季の手にはしっかり子供達の手が握られていた。


佐護路は頬を伝う涙を拭いた。


蔵茉は黙って頷いた。



『…父上…。』


『……何じゃ?……どうした将呼…申してみよ…。』


『……将呼は、強うなりとう御座います。』


『…………………。』


『……父上や、沙莉をお守り出来る様…強くなりとう御座います……。』


『………守る…?………お前が…守ってくれると申すのか…?』


『……はい。』


『沙莉も父上をお守りします。』



『………そうか…。………そうか…。』



将季は2人の子供達を優しく見つめ、その小さな手をとても愛おしく感じていた。眠る鈴が微笑みかけてくれた様で、どこか嬉しくも切ない気持ちでいっぱいであった。


鈴は、呼遙の眠る桜木の下で永遠の眠りについた。
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