eternal〜守りし者〜
『おぃ!大丈夫か?』

『ごめん!大丈夫。お酒って怖いねッ。』

『馬鹿か。』


鈴は笑顔で部屋へと戻って行き、それを将季は笑顔で眺めていた。



それから数ヶ月が経ち、艶女奈緒様の自害騒動が起きた。その日寝夜を共にした奈緒は将季の前で自ら命を断とうとしたのだ。無事、一命は取り留めたが、容態の回復を待って里へ帰されるという噂が流れた。そして、もう1人の艶女お涼は部屋で四六時中縫い物をする様になったと…。
一体全体、この城中で艶女達に何が起こっているのか…。そして、そんな騒ぎの中将軍将我が病に倒れた。おさじによると余命幾ばくもないとの事。城内は慌ただしくなり、それからというもの艶女が寝夜に呼ばれる事は無かった。


『将季様は大丈夫でしょうか…。』

将我の心配をよそに将季を想うお凛の様子に鈴は、もしや将季に想いを寄せ始めたのではないか…そんなふうにさえ思った。


『きっと、大丈夫でしょう。あの方はお強い。母上を亡くされた時も一晩側に寄り添って次の日には師匠に修行を申し出たと…まだ8つの幼な子だったのに。』


『…鈴。こういう時、幼馴染みは黙って側に居てあげるものです。それだけで救われる事もある。この城でそれをして差し上げれるのは空我様と鈴しか…。』
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