eternal〜守りし者〜
鈴が世話をする事となったお凛は、20歳。鈴と同じ歳で可愛らしく笑顔がとても似合う柔らかい人柄であった。

『身の回りのお世話はなんでも致します。お話相手でも、なんでもお申し付け下さい。』

『…お話…相手?』

『は、はい。これより長い城でのお暮らし、艶女様は城の者との顔合わせは我々次女以外に大吾様、その御子息空我様、そして寝夜での将季様のみ。そう…伺っております…。』

お凛は寂しげに庭を見つめた。

『覚悟はしておりました…。』

『…覚悟?』

『私は貧しい村娘です。おとっつぁんや兄弟達に少しでも楽な暮らしをさせたくて此処へ参りました。いくら裕福な暮らしをさせてもらえたとしても、その暮らしの中に自由など無いのだと…。それでも鈴さん、あなたが居てくれるなら…私は1人ぼっちにはならない…ですよね?』

綺麗な服を身に纏い、化粧をし、可愛らしく優しい声の娘から何か強い覚悟を感じていた。

『私はこれまで、女の方と接した事があまり御座いません。…あまり…というか、全く…。ですが、私のお仕えする艶女様がお凛様で良かったと今、心よりそう思っております。』


『私もです。』


『鈴。鈴で結構です!』


『え…?……はい…鈴。』


笑って答えるお凛に鈴も笑顔を見せた。
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