ノクターン
「可愛い人で 良かった。仲良くしてね。」
とお姉様に言われて。
やっと私は ほっとする。
「こちらこそ。宜しくお願いします。あの、樹くんは?」
「さっき、寝ちゃったの。」
お姉様は、奥の部屋を指す。
「そうか。午後ですものね。赤ちゃんって大変ですか。」
「大変。全部、子供のペースになっちゃうの。でも、可愛いのよ。」
お姉様は、とても話しやすい人で。
「麻有ちゃん達は、まだ?」
「そうですね。」
と言って智くんを見る。
智くんは、優しい目で 私に微笑んでくれる。