ノクターン

「なに、なに、今の。智之って そういうキャラだったの。」

冷かすのは、お兄様で。
 
「止めてよ。」智くんは照れて止める。
 


「麻有ちゃん。智之は 子供の頃に軽井沢から帰ってくると、麻有ちゃんの話しばっかりしていてね。あの頃から、麻有ちゃんに夢中だったの。だから、大事にしてもらいなさいね。」


お兄様は 茶化しながら とても温かい。
 


「もう、何なんだよ。」

智くんは、紅くなってコーヒーを飲む。
 

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