ノクターン
47

私達は、智くんの運転する車で 新宿に向かう。


その後で 松濤に寄る予定だった。

夕食は近くのレストランで お兄様達も一緒に頂くことになっていた。
 


「いつもは 歩いて買い物に行くの。新宿までは 20分くらいだから。」私が言うと、
 
「良い所に住めて。麻有子 お父さんに感謝しないとね。」と父に言われる。
 


「麻有ちゃん 僕の両親をとても大切にしてくれるので。大丈夫です、お父さん。」

智くんが、答えてくれる。
 



「パパ。昔 智くんが遊びに来ていた時 男の子って可愛いなあって言っていたの。智くんが 本当に息子になって 良かったね。」と母は言う。





父と母は、智くんに とても感謝をしていた。
 

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