密室でふたり、イケナイコト。

そう思っていた時。


「春名となんか、キスしてないから」


と、どこか嫌そうに言うと、おもむろに立ち上がってどこかに電話をし始めた。


「もしもし、そう。
俺。10秒で来い。じゃないと、お前のこと学校中にバラす」


ば、バラす!!?


ギョッとするような発言が聞こえた直後。


バタバタと走るような音が聞こえたと思った瞬間。

ドンドンと入り口のドアを叩く音。


「瑞稀!!!
開けてっ!!!!!」


成宮は無言でガチャリと閉まっていた鍵を開けると、その人物を招き入れた。


そして、そのままその人物に近づき、にっこり笑って言い放った。


「お前、今から服脱げ」


地を這うようなその声は、わたしとその人物を震え上がらせるには十分だった。


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