世界No.1の総長と一輪の花 エイプリルフール特別編




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お風呂から出てきた詩優は……
黒髪の、いつもの詩優だった。




どうやって黒髪に戻したんだろう。
さっきは『秘密』って言われてしまったから、残念ながら謎のまま。




黒髪になった詩優は、ソファに座る私の隣に腰をおろす。
私は詩優との距離を詰めて密着してから、彼の黒髪へと手を伸ばす。




詩優はお風呂上がりによく髪を乾かしてこなかったのか、まだ少し湿っぽい。…まぁ、詩優がちゃんと髪を乾かすことのほうが少ないかもしれないけど。




ちゃんと本物の黒髪。
カツラでもなんでもない、本物の髪。じゃあもしかしてあの金髪のほうがカツラだったの?

…わからないや。




考えてもわからなくて、




「…魔法で黒髪に戻したの?」




と詩優に聞いてみる。

魔法、というのはファンタジーの世界でしかないことはわかってる。わかってるだけど、詩優がなんでお風呂に入っただけで黒髪に戻ったのか、考えても全然わからないんだ。





詩優は、ふっと笑ってから




「カラーワックス使った」




と答えてくれた。


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