世界No.1の総長と一輪の花 エイプリルフール特別編
「小動物じゃないもん」
「可愛い小動物だろ」
「…違うもん」
そう返して、詩優に抱きしめられたまま腕の中で大人しくしていた。
体の力を抜いて詩優に体を預けていたら、少しずつ眠気がやってくる。
温かくて、お腹いっぱいで、すごく落ち着くから……
なんだか眠いや。
このまま寝てもいいかな……
きっとあとで起こしてくれるよね……?
ゆっくり目を瞑ろうとしたら…
「花莉がピンクに染める、って言った時はまじでどうしようかと思った」
大好きな人の声が上から降ってくる。
そこでふと浮かんだ疑問。
…そういえば、美容院に行く前に『ピンクに染めんのだけはだめ』って言われたっけ。
最後は『好きな色に染めておいで』って言われたけど……。
なんであの時、ピンクに染めるのだけはだめって言ったんだろう。
「…詩優は…なんでピンクに染めるのだけはだめって言ったの……?」
ぼんやりした頭で考えてもわからなくて、声に出して聞いてみた。