『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

先生とふたりになった



「立花さんさぁ…
いつもオレのこと
好きって言ってくれるけど…
…
彼氏作ったりしないの？
…
学生時代ってさ、
あっという間だから…
…
後悔してほしくないんだ
…
上手く言えないけど…」



遠回しに
迷惑…っていうこと？



「先生も高校生の時
彼女いた？」



「んー、まぁ、それなりに…」



「好きでした？彼女のこと」



「…好きだった
だから、付き合ってただろうし…」



「いいな…
先生、もし、今高校生だったら…
私と付き合ってくれてた？」



いつものように
先生は答えてくれない


…


胸が痛くなった



沈黙が耐えられなかった